古橋正士 略歴

観世流能楽師古橋正士

 
大正9年、滋賀県出身。
昭和5年、能「橋弁慶」の子方にて初舞台。
武田宗治郎及び武田太加志に内弟子として師事。のちに、八世片山九郎右衛門(博通)に師事。
昭和21年に独立、観世流師範となり、昭和37年には観世流準職分に昇格。
京都観世会や片山定期能楽会などを中心に数多くの舞台に出演し、「石橋」「猩々乱」「翁」「道成寺」「望月」などを披く。
また「竹謳会」を創立し愛好家の指導にもあたった。昭和50年、滋賀県下では初の重要無形文化財「能楽」総合認定保持者(日本能楽会会員)となり、昭和52年には第2回滋賀県文化奨励賞を受賞した。
嗣子は古橋正邦。平成8年逝去。享年76歳。